プリティーリズム

今日から始まった『プリティーリズム−オーロラドリーム−』
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/prettyrhythm/
すごい内容だったとしか言いようがない。
フィギュアスケートを、競技ではなく、エンターテイメントにしたようなものとして捉えるのがよいだろうか。
以前から放送されていたCMの印象からは、『リルぷりっ』や『めちゃモテ委員長』のようなものを想像していた。
しかし、その予想は、開始した瞬間に裏切られた。
まず登場したのがアッキーナだったのである。いわゆる実写パートである。
開始して数分の間は、アッキーナと小学生女児による実写パートが繰り広げられた。
その後に本編に突入したわけだが、ツッコミどころが満載であった。
大人になったからであろうか、最近の子供向けアニメを、ツッコミ無しでは見られなくなった。
中には素直に見られるものもあるが、そういったものは、原作があるストーリーのしっかりしたものばかりである。
スケートシーン(作中では「プリズムショー」と呼ばれる)になるとCGになったのだが、少し手抜きな印象を受けた。
クオリティーとしては『リルぷりっ』と同じくらいかもしれないが、モーションの内容から考えて、もっと気合を入れて作るべきなのではないだろうかと思う。
驚いたのは、魔法のようなメルヘンな力で変身するのではなく、科学的な能力で変身しているという点である。
あれを「科学的」と評していいのかは分からないが、その気になれば万人が利用できる能力であろう。
その点を考えると、『きらりんレボリューション』に近いかもしれない。
その後のEDも実写であったし、そのEDの後にまた冒頭のメンバーにおける実写パートが展開された。
個人的には、実写パートをしてもいいけれど、『リルぷりっ』や『パティシエール』のように、声優に行っていただきたい。
世の少女たちに興味を持たせようというのは分かるが、まずアッキーナのポジションは声優でも問題はあるまい。
実写パートの目的はグッズの販促であるのだから、少女たちが憧れるような存在に行わせるべきであるだろう。
その理由として、制作スタッフは「同年代の少女」を選択したのだろうが、私としては「少し年上の少女」を選択するのが正しいと思う。
まず考えて欲しいのは、化粧の濃さである。登場した女児は化粧が濃すぎる。
「委員長」は、化粧を否定しなかったものの、厚化粧は否定していたはずである。
ナチュラルメイクにすべきである。
そして、少女に棒読みをさせるよりも、少女のコーデを、説得力のある存在に解説させるのがよいだろう。
そこのあたりは、『めちゃモテ委員長』を見習うべきである。
おそらく、ファッションの販促のための番組なのだろうが、いろいろなところを欲張りすぎた感じがある。
「アニメで釣る→実写パートで販促」という流れを想定しているのだろうが、それならば、作中に出てきたコーデを紹介したり、本編に関係のあるグッズを紹介したりしたほうが賢明である。
アニメパートと実写パートの共通点が、ショップだけというのはもったいない。
アニメパートは、一応興味を引くものになっていると思う。
アニメパートで引いた興味を、実写パートで失わないような工夫が求められるのではないだろうか。